2013年8月3日土曜日

高回転が良いか、高利益率が良いか

1、高回転だが、低利益率
2、高利益率だが、低回転

このどちらがいいかというのは、メルマガなどでもよくテーマになっていますね。
そして結論は、各自のおかれた立場をよく考えて行動しましょうといったように回答になっていないところに落ち着いています。

これは、どちらが良いか測定する物差しを持っていないことから起こることです。

これを計る物差しは存在します。

交差比率(交叉比率)といいます。
リアルのビジネスでは、よく使いますが、ネットビジネスでこのことを言っている人はあまりいません。
でも、アマゾンやヤフオクのように在庫を抱えるビジネスの場合は、これって非常に重要ですね。

交差比率=荒利益率*商品回転率(数)

商品回転率は、分母に在庫(売価)をもってくる場合もありますが、ここでは在庫原価(仕入れたときの価格)とします。

商品回転率=売上高(年間)/在庫原価

在庫原価は変動していますから月の平均値を取ります。

例えば、A商品の7月の売り上げが5万円だった場合、これを年間に直しますと、60万円となります。在庫は、月初め10万円、月末には、12万円だとしますと平均して11万円となります。
商品回転率=60/11=5.5


では、例題です。

1、 荒利益率 10% 回転率 10
2、 荒利益率 40% 回転率 5

これは断然2がいいです。
1、 10*10=100
2、 40*5=200

次の例です。

1、 荒利益率 10% 回転率 15
2、 荒利益率 40% 回転率 3

今度は、1がいいですね。
1、 10*15=150
2、 40*3=120

リアルビジネスの場合は、在庫原価を把握するというのが、かなり大変なのですが、

ネットビジネスの場合は、商品を受け取ったときにエクセルなどにまとめておけば、すぐに計算できますね。


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